90年までには繰越備蓄は2億9000万トンとなり、0年は大豊作だったため、91年の繰越備蓄は増えると見られていますが、それでも66日分の備蓄となるにすぎません。
備蓄が60日分(農家から消費者に渡る食糧の流れをとぎれさせないようにする最低限の量)を切れば、価格はきわめて不安定となり、毎週の天気予報によって変動することになるでしょう。
前回、こうした事態が起きた1973年には備蓄は55日分しかなく、穀物価格はものの数か月で2倍にはね上がりました。
90年の備蓄は、この危険な水準に限りなく近づいていたのです。
1990年代には、1人当たりの農地面積と淡水資源、さらに1人当たりの化学肥料使用量も次第に減っていくことが見込まれるため、将来の食糧安全保障に対して根本的な懸念が抱かれています。
懸念に拍車をかけたのは、90年が記録的な豊作だったにもかかわらず、わずかしか穀物備蓄を積み増すことができなかったことです。
・・・このように恵まれた年にも備蓄の補充ができないとすれば、ほかの年はいったいどうなるのでしょうか。
もし凶作が襲ったら、備蓄や穀物価格はどうなってしまうのでしょう?
こうした懸念に対する回答は、これから2、3年のあいだに出されるでしょう。