現代のようなポスト産業情報社会では、土地と結びついている人は少なくなり、私たちの多くが経済を支える農業基盤から分離されてしまっています。
そのため、土地の能力がいつでも自分たちの必要を満たしてくれると考えがちです。
しかし、私たちがこれほど信頼を置いている表面的な経済指標は、実は根本的な問題をおおい隠しています。
ハーバード大学の生態人類学者ティモシー氏は、問題を正しく把握して次のように書いています。
「私たちは高度に工業化された都市文化の中で暮らしているが、『ポスト農業社会』などというものは実は存在しないのだということをしっかり覚えておかねばならない」。
・・・世界経済の農業基盤が弱くなれば、世界経済自体も間違いなく弱体化します。
すなわち、環境の悪化が世界経済のトレンドにおよぼす深刻な影響がまっ先に現われるのが、農業という部門なのです。