20世紀が都市の時代であるという表現は、すでにモダニズムの時代から口にされていましたが・・・
モダニズムは都市に不毛をもたらし、その逆発想のポスト・モダンは空疎で美的な19世紀都市のレプリカの形をとった廃壇を世紀末の遺産として残してしまいました。
1980年代のキーワードのひとつは、20世紀の成熱であったはずですが、こと都市と建築に関しては、それは見果てぬ夢に終わってしまったようです。
寒風吹きすさぶドックランドで、震えているのはカメラを手にしたわたしの素手だけではありません。
美しいが空虚なこの都市もまた悲しみに打ち震えているのです。
一度失った「楽園」に戻れない虚脱感が、そこにはあふれています。