海に生きる人々の証し
海に育まれてきた大船渡市の歩みを、
地質・考古・民俗の分野から紹介する役割を果たしている。
人と海とのかかわり合いを化石類の展示からはじまり、
蛸の浦貝塚ほか三五か所に及ぶ気仙地方から出土した土器、
磯どり・見突き漁用のモリ・カギ、突ん棒のモリッパ、
縄文時代のモリ・ヤス・水カガミ、網漁用の錘や網、
釣漁用の釣針・ハエナワなど多彩。
また、水の神である竜神に、海上安全と大漁を祈願する八大竜神のご神体や祭具、
船の守り神、船霊信仰に関する資料などと展示品は豊富。
本堂の大壁画は、仏画家・笹沼寛祐作。弥陀や天女、
人間の迷いと救いの種々相をあざやかに描いている。
変わったところでは、大正天皇御遺物の海軍礼服・食品、
六〇〇〇点に及ぶマッチ・タバコのレッテルもある。
■所在地和賀郡沢内村太田3-32
電話0197(85)33
30■入館9:00~17:00
年中無休自入館料大人200円
高・大学生200円小・中学生130円
■交通国鉄北上線陸中川励駅からバス川舟行きで太田下車
徒歩3分
■施設駐車場食堂
■周辺小鬼瀬川渓谷には湯川温泉
和賀川沿いには湯本温泉
がある
豪雪地帯の生活を知ろう
奥羽山脈のただ中にある山村の特性を生かし、
東北地方の民俗資料を中心に収集展示している。
全館の収蔵品は一万五〇〇〇点ほどだが、
そのうち一互五〇〇点以上が民俗関係のもの・
東北全土と新潟県から蒐集したマタギ(猟師)の狩猟用具四八六点と
昭和三十八年に沢内地方で発見された丸木舟は、
ともに国の舞有形民俗文化財に指定されている。
また、さまざまな形状・表情の人形芝居の人形の顔や花巻人形「山ノ神」
を表わす人形など、山村生活・民間信仰をうかがわせる資料も多い。
第三展示室は、歴史や民俗学の分野で数々の研究を発表するなど、
業績を多くのこした伊能嘉矩資料、
「遠野物語」の話者でもあった佐々木善善資料、
柳田国男と「遠野物語」関係資料、折口信夫関係資料など、
多くの収集品がよく整理されている。
また、中央ガウンターでは、馬や農耕、
しし踊りなどの映像を個別に観賞できる。
建物の三・四階を占める博物館の階下には図書館がある。
視聴覚ホール、郷土資料室、特別展用のホルの施設など、
博物館の内容とも密接に連関しているので、
あわせて見学すると遠野の理解もさらに深まるというもの。
■所在地遠野市東舘町3-9
電話01986(2)2340
■入館9:00~16:30
月曜・祝日・月末・年末年始・
資料特別整理日(9月21~30日)休館
■入館料一般300円高校生200円 小学・中学生150円
■交通釜石線遠野駅下車徒歩5分
■周辺遠野八幡宮さすらい地蔵
鍋倉城跡 卯子酉様 五百羅漢など
落ち着いた風情をかもし出している
繁栄から過疎への歴史を刻む
早池峰を北に望み、山々に囲まれた盆地の遠野は、
古くから内陸と沿岸を結ぶ峠越えの交通の要衝の地。
そこで育まれてきた信仰・芸能・生業・風俗・習慣などの伝承を、
遠野の自然とともに紹介する博物館だ。
展示室は三つで、遠野物語の世界・遠野の自然とくらし・遠野の民俗学が
それぞれのテーマ。
第一展示室の曲り家の囲炉裏の炎に送られて階上へあがると、
三面スクリーンが設けられていて遠野の昔話が上映される。
「語り部の里」コーナーもあり、昔話ボックスから流れる
「山の神」「里の神」の昔話に、伝承されてきた遠野のこころが偲ばれる。
第二展示室は、自然とくらしに関する豊富な実物資料、
ジオラマ、レリーフ模型で遠野を紹介。山伏・木挽き・金山・狩人など
の関連資料、オシラサマ・参りの仏・絵馬などの祭りと信仰資料、
さらに藩政時代の遠野や、中世から先史時代までを知る貴重な資料
が収蔵展示されている。